フローターマスターズ・トーナメント 2005
2005・7・17−18 福島県・桧原湖
レポート by:王 惠龍

フローターマスターズ・トーナメント2005の第5戦は初夏の桧原湖にて2DAYトーナメントとして開催されました。
5月1DAY戦の時よりは魚の活性は良く、キャッチ率も2日間を通して95%と非常にレベルの高いトーナメントが展開されました。
そんな中で2日間とも手堅くキーパーを揃えた神戸氏が見事優勝、2位には「どこでも強い」横山氏が、そして3位には小田氏が入賞しました。

←トーナメントの入賞者を囲んでの記念写真。 入賞された皆さんあめでとうございます。
フォトレポート
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ウィニング・パターン
優勝: 神戸 俊郎 氏
  • 今年の桧原はなんだかおかしくて、はっきりとしたパターンが見えず苦戦しました。 10mからマメ連発とか・・・しかし、ハンプや岬の周辺に浮かんでいる魚を釣ると数はともかくサイズは狙えるようでした。 8〜10mレンジだと数は出ないがサイズが狙える。 少し浅めの5mレンジにすると、300gクラスがポツポツとって感じ。
  • 一方、シャローでは、朝一と天気の加減で条件がそろった時は、数もサイズも期待できるのですが、条件がそろわないとパッタリ止まる・・・ずっと張り付くにはリスクが大きいと感じました。 迷った末に選んだ作戦は、オールハンデ無しでスタートして・・・その時間で朝一のスタートエリア近辺のシャローを叩く。 その後、月島の南と北にある、ディープハンプでサイズアップを狙うというものでした。
  • シャローはHEART JIG MICROでネチネチと狙う。 ディープは1/4と3/8ozのラバージグをカーブフォールで食わせる・・・特に、「着底前の3mくらいの区間に浮く魚を追わせて食わせる」イメージで狙いました。 トレーラーはパラマックス3inとロッククロー(両方ともカットチューン仕様)
  • 初日はシャローで1本拾い、その後ディープで入れ替えに成功し、まずまずのスタート・・・しかし、前日プラより明らかにディープのパターンが細くなっていると感じました。
  • 二日目はその予感が的中し、昼過ぎまでディープで粘るが1本のみ・・・ 逆転を狙う立場上、サイズが欲しかったのでそのまま粘るがNG!残り1時間を切った所でキーパーを拾いに走り、4mほどの中層でどうにか揃えてウェイインしました。
  • 2日間ラージパターンを成立させた田山さんが内容的には完勝だったのですが、DF(キッカーを2匹も!)に助けられ(?)優勝することが
    できました。 このツキを生かして今年もトップ争いに加わりたいものです。 それにしても・・・スモールで勝負するのがここまで苦しくなるとは・・・もうラージ釣らないとダメなの、桧原って?!
2位: 横山 晴彦 氏
  • <1日目> 前日のプラは雨。 岸際に比較的いいサイズが差していたので本番にも雨が降ればこれでリミットを揃えた後にラージ狙いだ!と考えていました。
  • 当日、雨は降らなかったものの、とりあえず予定通りにスタート地点南側ワンドからふたご島にかけてのどシャローを前日と同じ様にサワムラバレッドのノーシンカーで狙うもやはり全くの無反応。 ディープで他の選手に競り勝つ自信がなかったのでどうにかシャローで頑張るもノンキーサイズばかり。 前日プラで差していた魚が必ず周辺に残っていると信じて水深2mラインでシャッドラップ(5cm、キンクロ)を早引きするとようやく300g台が釣れ始め、何とかリミットを揃える事ができました(アタリは少なくないのですが、なかなかフックアップせずにバラシも多発。 釣れた魚で口の中にフックが入ったものは皆無、全てリアフックが口の外側に掛かっていました)。 その後、ふたご島の南側シャローにラージを狙いに行くも不発・・・1日目を終えました。
  • <2日目> 1日目の結果から、上位に食い込むにはラージを持ち込むことが不可欠となり、ふたご島の南側へ行くかぶどう島へ行くか迷っていましたが、ぶどう島の方でラージが釣れたという情報があったので、ぶどう島でラージを狙ってリミットが揃わなかったらふたご島北側のシャローでウェイトを整える作戦で挑みました。
  • 朝イチにぶどう島の岸側シャローで運良くラージを1本、サワムラバレッド(3in、深緑)のノーシンカーで捕った後、そのまま最後までラージ狙いで貫けない小心者の私は予定通りふたご島北側のシャローへ移動。 1日目と同じ様にシャッドラップで狙うも全くの無反応。 ちょっとヤバイ展開の中、このエリアに魚は居るはずと信じ、1mラインから徐々に水深を深く変え、ルアーも変えながら魚を探しました。 ノンキーサイズばかり釣れる中、3〜4mのウィードでそれまでとはサイズが異なる300g後半の魚が釣れ、同じ条件の場所をサワムラバレッド(3in、深緑)のジグヘッドネコリグのウィード引っ掛けステイ&カットオフでウェイトを整える事ができました。
3位: 小田 浩史 氏
  • 今回はプラは前日の土曜日のみでしたが、ルアーにアクションをつけると反応がなかったため、当日の釣り方としてはノーシンカーやダウンショットのデッドスローのズル引き、ドラッギングがメインになると思い、少しでも釣りする時間を長くするために二日間ともノンオールを選びました。
  • 初日は朝の1時間半で500g1本を含むリミットが揃いましたが、その後はノンキーばかりで入れ替えは出来ませんでした。 使ったルアーは小さい2匹はアクションゲイラ(ウォーターメロン)のネイルシンカーリグ、500gは2"センコー(クリアレッド)のノーシンカーで全て着底後のズル引きです。 場所はスタートエリア前の3〜5mラインで、一日ここで粘りました。
  • 二日目は、初日と同じようにスタートエリア前で釣れるようなら粘るつもりでしたが、最初の1時間でわずかに1バイトでほぼ沈黙してしまったので、月島裏のエリアを一周することにしました。 月島〜二子島の間のシャローを目指して移動し、途中のハンプエリアで2"センコーや3"サターンのダウンショットなどで200g〜250gでリミットは揃いました。 ハンプエリアの岸際はノンキー中心ですが非常に魚影が濃く、比較的深いワンドのオーバーハングで4"カットテール(シナモン)のノーシンカーで540gを釣って入れ替え。 1時間ほどそのワンドを休めて、再び同じオーバーハングで同じリグで510gを釣りました。 その後は月島まで移動しましたが入れ替えは出来ませんでした。