フローターマスターズ・トーナメント 2007
2007年4月1日 茨城県・牛久沼(西谷田川)
レポート by:T.Kanbe

4月1日、牛久沼の西谷田川にて、総勢29名の参加者を集め、フローターマスターズ・トーナメント2007の第1戦が開催されました。今回はF.B.I.の創設者であり、長年運営を担当していた王恵龍氏亡き後の、新生F.B.I.初戦でもあり、大きな変革点となった一戦でありました。王恵龍氏の長年の尽力に感謝し、ここにご冥福をお祈りいたします。

牛久沼の状況としては、周囲の桜は満開を迎え、まさに春本番、前日はやや強めの風が吹いたものの、当日は風も止み、穏やかな天候に恵まれました。水位は満水で、スポーニングに絡んでシャローをうろつく魚をどのように攻略していくのかが争点となりました。

1週前の段階では相当に厳しいと噂されていましたが、前日になって、一部の人間の間で、相当なハイウェイトが可能との声が上がっていました。巻物の使い方がキーとなっている模様。

ふたを開けてみると、数は出ないものの、サイズは予想以上・・・キッカーの応酬となり、その中で早々に3本を揃えた川村氏がレコードウェイトで優勝。2位にはビッグフィッシュを含む2本を持ち込んだ井上氏、3位は2キロフィッシュを持ち込みながらビッグフィッシュ賞を逃した城川氏が入りました。

←上位入賞者を囲んでの恒例の記念写真。 入賞されたみなさん、おめでとうございます。
フォトレポート
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ウィニング・パターン & コメント
優勝: 川村 俊明 氏
  • 牛久沼には前日到着しましたが,今回の牛久沼は私がこれまで経験した中でも最も水位が高い状態でした.
    自分の中で今年のテーマを「シャロー攻め」と決めていたので,今回は迷わず「1m以下」をメインに釣りを考えました.
  • 前日の夜に風速10m以上の西風が大会当日の早朝まで吹き荒れたため,狙いを風裏となる西岸シャローに絞り,
    昨年も同時期の大会で実績のあった本湖西岸をメインエリアとしました.
  • スタート後,西谷川河口付近のアシを流したがノーバイト.そのまま西岸のパラアシを攻めて南下しようと思いましたが
    小田さんが先行して入っていたため、少し先のアシから撃ち始めました.
    パラアシが岬状に生えているところを中心に攻め,9時頃に1本目の1470g,11時頃に2本目の1020g,
    その直後に同じアシで3本目の1750gが釣れました.ルアーは全てクリスタルSシャローロール(チャートリュース)です.
    魚がバイトする場所が決まっていること、スピナベの浮き上がりの速さ及び静かなアプローチを意識して、
    全て近距離のピッチングでパラアシを攻めました.
  • 3本目がスピナベを丸飲みしてしまい若干エラが傷ついてしまったため、撃ち残したパラアシに後ろ髪を引かれつつ
    11時半頃にウェイインしました(釣りを中断してウェイインを手伝ってくれた安藤代表、ありがとうございました).
  • 本年1月にF.B.I.の代表王さんが急逝されたため本年度の大会開催が危ぶまれましたが,F.B.I.創設当初から現在に至るまで
    第一線で活躍している安藤氏を新代表として,また,その他F.B.I.メンバー全員の協力の下で新生F.B.I.第1戦目が
    無事開催されたことを非常に嬉しく思います.
    このような記念すべき大会での優勝に加え、運よくF.B.I.記録となるウェイトが出せて非常に充実した大会でした.
    皆さん本当にありがとうございました.
  • 最後に、このような素晴らしい団体を創設し,また,これまで一人で大会を運営してきてくれた王さんに,
    この場を借りて改めて御礼申し上げると共に,安らかなご冥福をお祈り致します.
2位: 井上 徹也 氏
  • プラは前日の午後からはいりました。 牛久沼でのアシ撃ちはどうしても好きになれないので、プラ前からアシ手前をうろつく魚をクランクベイトのラン&ガンで拾っていくプランで決めていました。使用したルアーはロックパイルクロー(赤金)、ウィグルワート(クローカラー)、この2種類を中層、ボトムでの使用と使い分け4本キャッチしました。
  • しかし休憩の時に何気なく上陸した水深10センチ位のアシ裏スーパーシャローにバスが入っている事を発見し、前日2時間ひたすらアシ裏のシャローを見てまわりました。スタート地点から上流に上がる左側水門付近の船の下に、今回のBFを発見。
  • 当日はウェイマスターになって朝一番でこの魚を獲りにいきました。サイトではなく十分に距離をとって魚がいる事を信じて投げた3投目でキャッチする事が出来ました。使用したルアーはガルプサンドワームのジグヘッドワッキーです。
  • この後、クランクパターンでラン&ガンするも当たりはナシ。追加したもう一本は、上流の岬状のパラアシ。使用したルアーはデスアダーノーシンカー。
  • クランクベイトでのパターンははまりませんでしたが、ウェインマスターになってある程度プラン通りに進めることのできたトーナメントだったので、大変満足しています。
3位: 城川 晃邦 氏
  • プラは二日入りました。二日で細見広場と西谷田川河口までを回りました。プラでは巻物を中心に探り反応が良さそうなルアーを探す事に専念しました。その中でバイブ レーションに細かいバイトが多数出たので本戦にはこれで行く事に決めました。釣り方は単純で川筋のブレイクの上を通すだけです。
  • スタートして15分で釣れたのでラッキーでした。その後もバイトは多数あったんですけど、乗せきれずにそのまま終了。ルアーはヨーズリのラトリンバイブで、カラーはホワイトクロウです。
  • 途中、川村さんと会ってリミットを揃えてると聞き、勝つのは難しいなと思ったのですが、さすがにBFは貰えるだろうとウエィンに行ったら、井上さんのスーパーデブバスが居るではありませんか(-_-;)人生初の50up嬉やら悲しいやらで、強烈な思い出に残る大会でした!