フローターマスターズ・トーナメント 2007
2007年6月24日 茨城県・北浦
レポート by:M.Fujii

FBI第4戦の舞台は北浦 江川エリア。近年、霞ヶ浦が復活し、魚が増えてきているという話も多く聞かれるなか、季節はまさにベストシーズン。当日の天気は曇り、ほぼ無風、水温は24℃。快適な釣り日和となった。さらに数週間前のJB TOP50の優勝者も北浦から魚を持ち込んだという熱い情報も入り、多くの選手が期待に胸を膨らませた。

スタートとなる江川には多くのストラクチャーや水門・ドックなどが散在する。ただし禁漁区はもちろん、コイ生け簀や消波堤内側、アサザプロジェクトエリア、エリ、杭・網(漁師が使っているもの)など見るからに釣れそうな場所はすべて禁止エリアとなり、大移動を余儀なくされる状況でした。
プラの状況では全体的にサイズが小さく1kg台がキッカーになるだろうという予想から、数をまとめるかキッカーを拾うかという選択肢が選手を悩ませたようです。さらに奇しくも、当日はNBC霞ヶ浦戦と同日開催。NBC戦でエリア外となる鹿行大橋上流をメインエリアとして作戦を組み立てる選手が多く見受けられました。

フタを開けてみれば、サイズが乏しいながらも29名中16名がウェイイン。
リミットを揃えた選手の多くが10本以上キャッチしているという近年の霞ヶ浦には珍しい結果となりました。
そのなかで、ノンオールで出場しスタートエリア付近の護岸を丁寧に探った宮崎氏が1200gのキッカーを含め優勝。朝一に人が入らない水門とドックに的を絞り早々にリミットを揃えた神戸氏が2位。そして、金上ワンドよりさらに北上し大移動しながら拾い釣りをした田山氏が3位となりました。特筆するならば、優勝候補として最有力視されていた長谷川(和)氏が500-600gアベレージサイズを20本ほどキャッチするも、キッカーフィッシュを痛恨のデッドフィッシュさせ優勝争いを離脱した。終わってみれば、今期から導入したウェイインショウでキーパーぎりぎりの魚で低ウェイトでの争いをした選手たちも大いに楽しみ、笑いの絶えない大会となりました。

フォトレポート
写真をクリックして拡大した写真とコメントをご覧ください。 レポート by T.Kanbe
ウィニング・パターン & コメント
優勝: 宮崎 幸治 氏
  • 初めての北浦でしかもプラ無しだったので、オールで遠くに行くよりノンオールで近くを撃っていくことにしました。スタートエリアから左方面の護岸を撃っていきドック手前で釣れました。今期初ラージ、さらにうれしいことにビック賞となりました。その後先に進むものの反応がなかったのでドックまで戻り、そこで2本立て続けにキャッチしましたが2本ともチビ・・・。まだ10時過ぎで時間があったのでなんとか入れ替えをしようと撃っていき、キタ!と思ったのにバラしてしてしまいました。結構いいサイズだったのに・・・ショック。気を取り直しての一投で無事入れ替えができました。釣ったのはすべてリーチのダウンショット。ホール、ステイ、シェイクをやっていましたがホールで食うのが多かったです。カラーはグリーン地にブラウンが入ったもの、AYU‐2じゃないですよ〜。
2位: 神戸 俊郎 氏
  • 今回のプランは水門、石積み堤防、リップラップ等のハードボトムが絡んだマンメイドのランガンでした。当初の予定では、朝一で江川に入り、ここからランガン開始の予定。しかし、スタート前にチェックに行くと鯉師だらけ・・・NBCとのバッティングを避けるために、上流勝負も考えましたが、結局江川をあきらめきれず、朝一は対岸の山田ワンドの水門と石積みを叩き、その後下流側から江川に向かって流していく作戦に切り替えました。
  • 釣り方としては、曇っている時間帯はボトムを中心に攻め、晴れた時間帯はシェイドに浮かぶ魚をフォールで狙う作戦。リグはケムケム1.8g+ホッグインパクトとロッククローネコリグ。
  • 朝一に入った水門ですぐに今回の最大魚をGET。しかし、山田ワンドの他のめぼしい水門は鯉に占拠されていたので、ドッグの石積みに早くも移動・・・これが当たったのか、ドッグのピンポイントで3連発!サイズはともかく、スタート後1時間少々で早くも入れ替えまでできるという、桧原か八郎のような展開・・・しかしここは北浦・・・その後、江川に渡るもギルやニゴイと遊んだのみで終了となりました。
  • 帰着すると、周囲も相当な釣れ釣れ・・・北浦の復活を実感した一日でした。
3位: 田山 康洋 氏
  • プラが出来なかったので、朝スタート地点に行く前に、私に庭と言える金上ドック周辺の水質と水位をチェックしたところ アオコも少なく水位もあったのと、この辺は葦が比較的多いので、ここまで来る事に決めました。
  • スタートしてから金上に行く途中の岬周辺の水門や葦を打つも反応なし、金上ドック上流側の岬に絡む葦で2回バイトらしきのはあるが釣れず。 さらに上流の葦を打ちなが移動し、金上上流側の流れ込みにまで移動しここの葦と沈船間でようやく一本目が釣れました。
  • 二本目は、 帰り途中バイトのあった葦を打っていくと大きい方が釣れました。
  • 今回釣ったリグは、二本共にカットテールのノーシンカーワッキーです。カラーはグリパンです。
  • ようやく地元北浦でウェイン出来て、しかも3位に入れ良かったです。
  • 北浦でフローターに乗って釣りをするのは、約2年ぶりですが、こんなに復活してるとは驚きです。