フローターマスターズ・トーナメント 2007
2007年9月23-24日 茨城県・外浪逆浦 / 州の野原
レポート by:T.Kawamura

2007年9月23−24日、茨城県外浪逆浦にて2007 F.B.I. FLOATERMASTERSトーナメント第7戦が開催されました・・・となる予定でしたが、
訳あって2DAYトーナメントの2日目を急遽別の場所で開催するという異例の大会となりました。初日のスタートエリアは外浪逆浦の福島機場、水温は28℃前後で水は若干濁り気味。天気は曇りで、1日中北東からの強風が吹き、時折小雨がパラつきました。
前日プラの状況では数は釣れているがサイズが小さい模様。500〜600gのナイスキーパー、もしくはキロ前後のキッカーをどのように絡めるかが勝負のポイントになりました。

初日の参加人数は24名。その内、ノンオール艇が6名、オール艇が18名のエントリー。
トーナメンター達は強風に悩まされながらも着実にキーパーをキャッチし、これまでの霞水系での大会史上、最高のキャッチ率の大会となりました。初日のトップはノンオール艇で出場した長澤氏、ウェイトは1720g。続いて同じくノンオールで出場した富永氏が1700gで僅差の2位、そして3位は山岸氏で1580g。
面白いことに初日は東北からの参加者がトップ3を独占する結果となりました。また、それ以降の上位陣のウェイトにも大きな差はなく、 まだまだ誰もが逆転の可能性を残した大会初日となりました。

大会2日目は外浪逆浦西岸南エリアからのスタートを予定していたが、昨日からの強風は強さを増すばかりで、スタートエリアは風表の大荒れ状態。天気予報では更に風が強くなるとのことだったため、このエリアでの開催は危険と判断。急遽緊急ミーティングを行い、場所を変更することとなった。多数決をとった結果、代替エリアは洲の野原に決定、急いで洲の野原に移動した。洲の野原も風は強かったが、外浪逆浦に比べて波の立ち方が穏やか。これで魚が釣れてくれれば言うことがないのだが、当然のことながら全員プラなしぶっつけ本番。 しかも最近の洲の野原は釣れないらしい・・・こうして不安と期待が交錯する大会2日目が始まった。

皆の迅速な行動の甲斐あって、結局初日から40分ほどの遅れでスタートすることができた。2日目の参加人数は初日から1名増えて25名。なんとここ数年姿を消していたF.B.I.伝説の漢(オトコ)、三浦氏が急遽飛び入り参加することになった。フローター上からウ○コしたり、フローターにバックミラーをつけたりと、数々の逸話を残す伝説の男。かつては某団体のフローター大会に単身挑んで見事優勝するなど、釣りは本当にウマイ。
混戦の首位争いに加え、三浦氏が2日目にどのような波乱を見せてくれるかが大会の焦点となった。洲の野原は水温24℃前後で、2日目の天気は曇り。スタート前の不安をよそに各トーナメンターは順調に魚をキャッチしている模様。フローターマスターの行方を大きく左右する今回の一戦、注目のウェイインとなった。

混戦の首位争いを制して見事優勝を勝ち取ったのは、初日トップの長澤氏。2日目のみのウェイトとしても4位となる1880gを持ち込み、合計で3600g。初日、2日目共に近距離からのスピナーベイトのピッチングでアシを攻略し、安定したウェイトを持ち込んだ。長澤氏は2戦目の真野ダム戦でも優勝しており今期2勝目。プラでは誰よりも早く浮き、そして一番遅くまでプラを行っている努力が実を結んだ。念願の関東エリア初優勝で一気にフローターマスター争いの最右翼に躍り出た。

2位は、F.B.I.若手のホープ長谷川(和)氏。初日のウェイトが1560gで4位、2日目が2000gで3位の安定した成績で総合2位となった。ベイトタックル&ハードルアーでランガンするスタイルで毎回好成績を残しているが、今回はテキサスリグをメインに魚を揃えた。外浪逆浦2日目のためにビッグフィッシュパターンを掴んでいたようだが、強風のため無念のエリア移動。それでも確実にナイスフィッシュを揃えてくるあたりはお見事。

続く3位は鈴木(雅)氏。他のトーナメンターが攻めた後のアシを丁寧にジグヘッドワッキーでフォローし、見事2日間リミットメイク。初日は9位であったが、2日目2位となるウェイトを持ち込み総合3位に滑り込んだ。参戦1年目で早くも今回初のお立ち台入賞、おめでとうございました。

また、大会を盛り上げたのはやはりこの人、”伝説の男”三浦氏。やはりこの人は凄かった。三浦氏は2日目トップのウェイト2730gを持ち込んで2日目のみの参加ながら総合5位。さらにビッグフィッシュ賞となる1220gを釣り上げ、その存在感を見せつけた。

泣いても笑っても残すところあと1戦。肌寒さを感じる初秋の桧原湖で今年のフローターマスターが決定する。

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ウィニング・パターン & コメント
優勝: 長澤 哲也 氏
  • 前日プラではノーシンカー系で結構簡単に釣れていました。その中でも福島機上前のアシが数&サイズとも良かったため初日の作戦はノンオールで出場し1時間でリミットメイクするつもりでした。しかし前日に釣り過ぎたのか10時まで撃ってノーバイト
  • 強風&アシ際で小さなベイトが跳ねていたのでスピナベ3/8WCに変更してすぐに1本目GET!強風の中、アシ際に潜んでベイトを待ち伏せしているバスをイメージし、着水と同時に竿を煽ってヒラを打たせハンドル2〜3回転でゴッゴンてな感じで12時ごろ2本目追加。
  • その後終了間際に帰着ラッシュで叩かれまくったストレッチでようやくリミット達成し終了しました。釣れたのは3本だけで全部スピナベ&福島機上前のアシでした。
  • かな〜り微差の暫定トップで迎えた2日目。もちろん優勝狙い!目標をリミット達成内1本はキッカーをまぜると決め、まずはキッカーを獲りに妙義水道の本湖側に向かったのですが荒れ狂う強風&白波を前に何もできず撤退…。
  • 10時頃に真珠棚跡に入りクランクを投げたら数投で1本目GET!その後かなり粘るもNB…ベイトの反応もなく昨夜からの強風でベイトは風下に寄っているのでは?と思いベイトが集まってそうな野田奈川水門付近のアシへ移動。
  • 昨日のパターンでスピナベを投げてすぐに2本目が釣れ数分後には待望のキッカーをGETしました!そのあとまたすぐに入れ替えサイズをかけたのですが痛恨のバラシ(泣)そのまま帰着しました。
  • 今回ようやく霞水系で優勝することができ自信がつきました。次の目標は裏磐梯で勝ちたいです。
2位: 長谷川 和雄 氏
  • 今回の逆浦のプラは、3週前に小見川付近、1週前におかっぱりでランガン、前日に福島付近って感じでやったのですが・・、なにをやってもそこそこ釣れる、サイズも4〜500ばかり。いいエリアは見つけられませんでした。
  • 1日目。逆浦=鰐川が、自分のスタイル?よくわかんけど、とりあえずそっち方向へ・・。河口は鯉師でNG。鰐川は強風・・。風裏になる、鰐川をこえた葦をやることに決定!そこに小田氏が登場!。談合の結果、僕がスピナベ、小田氏がテキサスみたいな感じで・・。風裏スピナベパターンがいい感じにハマり、10時ぐらいには、リミットメイク。スタートエリアに戻りながら2フィッシュ1入れ替えでした。
  • 2日目。エリア変更!!!????。。釣れ釣れエリアがあぁ・・・・・。かなり戸惑いましたが、自分なりに、今の洲の野原を分析・・。結果スタートエリアからランガンku梍@ΑΑ・好團覆戮韮瓜・屮痢璽丱ぅ漠・実匸w)テキサスリグに切り替え、すぐに1本。タイフーン付近でキロ1本。水門付近で1本。3バイト3フィッシュでした。
  • 伝説の男、三浦氏のウエイト、釣り方が強烈すぎて、僅差での2位?のわりに清々しいトーナメントでした。
3位: 鈴木 雅映 氏
  • 1日目は本命エリアが強風で釣りにならず、しかたなくスタート地点付近、すでに銀座と化したアシ打ち開始、周りはテキサス・ジグばかり、ならばとワッキーリグを選択、バイトは多く、すぐリミットメイクし2日目に望みをつなぐ。
  • 2日目、州の野原…予想外の場所変更、しかも初場所、でもあれだけハイプレッシャーでもワッキーなら釣れた…いける!と思いました。やはり攻められた後でもバイトは多数あり計7本キャッチ、場所は稲敷大橋周辺と妙義水路のアシ、ルアーは昨日と同じ1/32ozジグヘットワッキーリグ+キャッツキルワーム4.5インチ(ボーンシュリンプ)です。初入賞できてとても嬉しいです、ありがとうございました。