2008年6月1日 福島県・真野ダム
レポート :M.Fujii
メンバーの間で「魔のダム」と称される春の真野ダム。例年では、あえてGW中の第一陣プリスポーンバス狙いで「BigFish or NoFish」というリスキーな状況のなかでのトーナメント開催でしたが、今年は時期を1ヶ月遅らせた形となりました。一ヶ月遅らせての開催が吉と出るのか、凶と出るのか・・・。期待と共に2008 F.B.I. FLOATERMASTERSトーナメント第3戦 TailWalk Cup真野ダム が開催されました。
〜開催概要〜
今回の参加人数は30名。その内ノンオール艇が5名、オール艇が25名のエントリー。大会当日の湖の状況は、水質は若干白濁したステインで例年より水位が5m以上高く、おそらく真野ダムのピーク時の水位ととなっており、例年とは全く別の湖のように見受けられました。天候は晴れ、風は無風。前日の雨の影響か、前の週に18℃あった水温が、当日では上流部で12℃、本湖15度程度で3℃ほど低下した様子。
事前プラの情報によると、ほぼ湖全域で冠水したブッシュで覆われ、「全てがポイントに見える」という情報。前日プラでは多くの選手がビッグベイトにチェイスする魚を確認していたようですが、一部の選手を除き、「魚が見えない」「ディープに落ちた」という声が多く、厳しい結果になることが予想されました。各選手、すべてがポイントに見えるような水深のあるブッシュカバーやディープレンジにある立ち木などのストラクチャーをいかに攻略するかが鍵になったようです。
〜大会結果〜
結果は、参加者30名中20名が魚をキャッチし、予想通り、真野ダムらしい数本のビッグフィッシュを持ち込んだ選手が上位を独占し、全体的には多くの選手がウェイインしたものの、かろうじて1本キャッチできたなかでのウェイト勝負となりました。
優勝は、真野ダムに精通した地元 富永氏。地の利を活かし事前から綿密なプラを行い、インレットや周辺のブッシュなどで確認していた魚を5‘センコーやワッキークローラーのジグヘッドワッキーでプラ通りにキャッチしていくという見事な試合運びで、3本で2550gとなるリミットメイクを達成し、悲願の初優勝となりました。
2位ははるばる名古屋から参加の川村氏。前日プラだけでブッシュの位置、形、地形を分析。岬に絡んだ独立したブッシュが良いと判断し、特に枝が上方で開き、水中で根本が収束したブッシュを選んで、似たような状況のポイントをランガンしていくという戦略で2本2060g。
3位となったのはやはりこの男、1本で50cm1930gという今回のビッグフィッシュを持ち込んだ真野ダムのBFハンター、保坂氏。帰着一時間前に、岬にあるブッシュ手前のブレイク下、水中にある立ち木でバタフライクローの1/4ozテキサスを使いキャッチしたようです。
今回優勝の富永氏はF.B.I.参戦5年目で念願の初優勝となりました。大会前から地元漁協(釣り券:\4000/年、\1200/日)や釣具店とのコンタクトを担当していただき、毎週、湖の状況をメンバーのメーリングリストに流すなどの努力が報われた結果となりました。本当におめでとうございました。
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