2008年3月30日 茨城県・牛久沼(西谷田川)
レポート :M.Fujii
昨年新体制となったFBIもいよいよ2年目を迎え、より多くの方にフローターを楽しんでもらえるようノンオール艇の定義変更や魚へのダメージをより小さくする内容など、いくつかのルールが改正されました。
そして迎えた2008年3月30日、茨城県牛久沼の西谷田川。総勢25名の参加者を集め、フローターマスターズ・トーナメント2008の第1戦が開催されました。
当日の状況は桜が満開の春真っ盛り。牛久沼漁協からの事前連絡によれば、「水温も平均14度と高く、プリスポーンの高活性バスがやる気充分です。笑」とのこと。当日は気温・水温・風ともに絶好の釣り日和。また大潮の前週ということもあり、プリスポーンの魚がこれからまさに産卵に入ろうという状態。一週間前のプラでは多くの選手が好感触を掴み、ビッグフィッシュラッシュとなった昨年春の牛久沼戦同様にハイウェイトの戦いが予想されました。
初戦、注目の結果は26名中9名がウェイインし、数こそ出ないものの圧倒的なウェイトの魚が次々に持ち込まれ、ここが関東の沼であることを忘れさせるような大会となりました。
優勝は、春の牛久戦では無類の強さを誇る菊地氏が相変わらずの粘り強さを見せ、多くの選手が素通りしるような細見広場上流域に散在する浮いたアシの根本をテキサスで丁寧に探り、安定したスコアで3本3980gを持ち込み、FBI歴代3位となる高ウェイトで優勝。続いて2位はFBIブログでもおなじみの小田氏。隠れオダに魚が着いていることに気づいて一日張り付き「小田のオダ」状態で、こちらも歴代2位となる2490gのビッグフィッシュ含む2本を搾り出しました。3位には、細見下流域のアシを1/2ozラバージグ+ビッグダディを使いスピーディに展開し2本のキッカーを持ち込んだ宮崎氏が3000gで3位に入賞しました。
ビッグフィッシュのウェイト争いは4位以降も続き、以降、4位はアシの岬を回遊するバスを待ち、歴代5位のウェイトに値するビッグフィッシュ2190gを含め2本を持ち込み、プラどおりに展開できたと言う内藤氏。開始早々に5本キャッチするもウェイトが伸びず5位に留まった三浦氏。自作のスピナーベイトを使い、こちらも歴代3位に値する50cm2240gをキャッチした藤井氏。アシから1900gを5ポンドラインで抜いた細貝氏、1540gなのにブービー賞、やっぱり話題を外さない昨年優勝の川村氏、通常ならビッグフィッシュとなる1490gという魚を終了間際にキャッチしたにも関わらず、残念ながら最下位となった飯塚氏。魚を釣った選手それぞれにドラマがありウェイインは大いに盛り上がりました。
魚をキャッチした選手の意見は概ね二分していたようで、シャローでウロウロしている魚の目の前に早い動きをしたものが通り過ぎると口を使うようだという人と、岬周りを徘徊しているバスを同じポイントで待つというタイプに分かれましたが、いずれも狭い範囲を徘徊している魚にどのようにルアーに気づかせて口を使わせるのかというのがキーだったようです。
昨年の結果から多くの選手がビッグフィッシュパターンを組んでいたせいか、数こそ少ないものの通常の大会ではキッカーとなるような魚ばかりがウェイインされ、過去最高のビッグフィッシュラッシュとなった今回の大会。FBIトーナメントではキーパー3本、全8戦のBF賞は年間チャンピオンへの鍵となるためBF狙いのギャンブルに走る選手が多いことも特徴ですが、過去稀に見る牛久沼のコンディションに、魚をキャッチした誰もが一瞬、期待に胸を膨らませたのではないでしょうか。
開幕からいきなりトップギアのFBIトーナメント。第二戦は4/27の州の野原で行われます。この熱いドラマが一年間続くことを今から願って止みません。 |